3-A03 HMDを利用したVR環境において通知の重要度に応じて通知領域を動的に変更する手法の検討
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3-A03 HMDを利用したVR環境において通知の重要度に応じて通知領域を動的に変更する手法の検討
川久保 空真(立命館大学),高橋 治輝(立命館大学),松村 耕平(立命館大学)
VRはユーザに没入感のある体験を提供してくれるが,一時的に現実の情報から切り離されてしまう.先行研究からユーザはVR活動中でも外部からのメッセージや通知を必要としていることが分かったが,既存の通知システムは通知の優先度に関係なく配置する.このような重要度や緊急性を無視した通知の配置は,タスクの不必要な中断を引き起こし,重要でない通知による情報過多につながる可能性がある.そこで本研究ではVRにおいてユーザのタスクの妨害をすることなく,通知の優先順位に応じた最適な位置に表示を行うシステムを提案する.このシステムではアイトラッキング技術によりユーザの視線をリアルタイムで計測し,360度のヒートマップを作成する.それに基づき通知の優先度ごとに,動的にユーザの邪魔にならない位置に通知を表示する.これによりユーザは通知が来ても必要な場合以外はタスクを中断せず,没入感を保ったまま活動を続けることができると期待される.